こんにちは。
会社員をやりながら、IELTSを勉強し、1年3か月かけてIELTS 5.5(Overall)⇒IELTS 7.5(Overall)まで伸ばし、イギリスのエジンバラ大学大学院に留学しました。
なかなかわかりにくいIELTSの試験対策をご紹介します。
【リーディング】
これは、日本人にとっては、一番やりやすい分野なのではないでしょうか。
高校受験から始まり、センター試験や大学受験を経験されている方にとっては、
それほど難易度は高くないかもしれません。ほとんどが内容の読解がでてきるかどうかの確認なので、
英文を読み込む量が多ければ多いほど良い点数につながると思います。
私は最初リーディングではスコアは6.5でしたが、最終的には8.5まで伸びました。
私はもともと新聞を読むのが好きということもあり、語彙力の向上もかねて、英字新聞(ヘラルドトリビューン)を取っていました。
毎日会社の出勤時などに電車内などで読み、わからない単語は携帯で調べながら、読んでいました。毎日なので、これだけでもだいぶ違うと思います。別に新聞でなくても大丈夫ですが、毎日何かご自分で読めるもの、続けられるものを探されて、
できれば毎日語彙力を増やしていくのが良いかと思います。(サッカー好きの方ならスポーツ雑誌など)
あとは、IELTSの過去問をひたすら解くだけです。
Amazonなどで売っていますので、私の場合は、手に入るほぼ全巻を買って解いていました。
また毎月テストを受け(ひどい時は月2回など笑)続けていると、形式にも慣れていきますので、
自然に点数も上がってきます。したがって、特別な対策というのはリーディングはあまりなく、ひたす
ら毎日自分の好きな雑誌や新聞を読んで語彙力をつける、過去問を解く、実地試験を受け続けることで
IELTSの形式にも慣れ、自然と点数は上がってきます。
【リスニング】
リスニングについては、こちらも地道にやり続けるしかないように見えますが、実は思ったほどめちゃ
めちゃ難しくはありません。IELTSのリスニングは基本的にはイギリス英語なので、比較的はっきりし
た発音が多かったように思います。最初はバンドスコアで6.0くらいでしたが、1年3か月後には7.5ま
で伸びました。私の場合は、YoutubeでBBCの討論番組を繰り返し見ていました。何度も同じものを繰
り返し見ることで内容も分かってきますし、リスニング力も飛躍的に上がってきます。皆さんも
Youtubeで良いので、お好きなジャンルのテレビの切り抜き(できればイギリス英語が聞ける番組の方
がIELTS対策には良いのではと思われます)を毎日、通勤時間帯や、寝る前などに聞くのは良いかと思
います。地道に毎日Youtubeなどを聞いていることで、実力は上がってきます。一方で、形式に慣れる
という意味では、過去問を解いたり、毎月定期的に試験を受けていれば、自然にIELTSのリスニング形
式にも慣れてきますし、解答する時間も瞬発力のようなものも生まれてきますの点数も徐々に上がって
きます。最終的にリスニングは、バンドスコア7.5まで行くことができました。
【スピーキング】
ここからが、だんだん対策が難しくなってくる分野です。私自身は、毎日会社で英語を使用して
いましたし、会話には困ることはなかったのですが、それでも最初の試験の結果は5.5でした(笑)
IELTSの会話のテストは独自の基準があり、そこをクリアしていないとしゃべれるかどうかに関わらず
低い点数になってしまいます。
例えば会話の「間(ま)」です。英語でpauseと言いますが、これはスピーキングのテストで
嫌われます。ひたすらしゃべり続けないといけないのがIELTSにおける作法でもあります。
これは実際のネイティブとの会話でもそうですね。あまり立ち止まる時間が長い「例えば会話中にUn~
と、考える間が長くなると」と、会話がスムーズとは思われないので、そういう点でも、IELTSではお
そらくそういう基準を取っているように思われます。
実際のテストでは、考える時間を作らず、立ち止まらず、しゃべり続けられるように普段
から過去問などを解いて、訓練することが重要になります。よく、制限時間内に収めないといけないの
ではないか、と考える方もいらっしゃいますが、IELTSは違います。あまりに短い返答で、時間が余っ
てしまうよりも、制限時間を超えるくらいしゃべるくらいで十分です。その方が、経験上、点数は断然
高くなります。制限時間を過ぎたら試験官が「Thank you」と言って、その合図でその項目を終わらせ
るので、大丈夫です。それを言われたからと言って、点数が下がることはありません。
もし、ご自分で過去問をやっていて、speakingの問題の自分の答え方が合っているかどうか、確認され
たい方は、British Counselのコースを受講されると良いと思います。ここは、IELTSのス
ピーキングの試験官をやっている講師の先生が何人もいるので、アドバイス、フィードバックはとても
参考になります。ここで使用する教材も、とてもスピーキングテストに直結する問題が多いので、復習
していました。私もここに通って、飛躍的に点数が伸びまし
た。5.0だったスピーキングのスコアが最後の方は7.5まで伸びました。とにかく、IELTSのスピーキン
グ対策は、その作法、採点基準を知ることと、それに慣れることかなと思います。
【ライティング】
ここが一番トリッキーな分野になると思います。日本人が一番苦労するところだと思います。
私も苦労しました。まず、時間が圧倒的に少ないのと、特にTask2は、教養を問う問題が多いため、
なかなか難解です。
Task1はグラフや地図の読解が多いです。まず最初の段落でイントロダクションから始め、全体のまと
めを述べ、次の段落で具体的に「Looking first at ~」のような形で詳細を説明していき終了です。時間
も20分しかかけられないため、このくらいで終わらせてしまうのでよろしいかと思います。
Task2は、「新聞とSNSの違いは何か。どちらがニュースの媒体として優れているか両方の意見を戦わ
せて自分の意見を述べよ」といった、教養を問う問題が出てきます。
まずTask2は3つの段落にわけます。
1つ目の段落はイントロダクションと自分の主張を述べます。(例えば「SNSの方が情報の伝達速度は
速いが、新聞の方が、情報の詳細を伝えるという点で優れている」)
2つ目の段落で、SNSの情報の伝達速度が速い点、そして新聞は情報の詳細を伝えるのが正確だという
点を具体的な例を述べていきます。そしてその段落の最後で、なぜ新聞の方が優れているのかを述べ
ます。「例えば、正確な情報を伝えることが、多くの人が正しいニュースの理解をするという点で、SNS上で間違った情報を伝えるよりもはるかに媒体として優れている。」
というような理由を述べます。
そして最後の3つ目の段落で主張のまとめを述べて終わりです。
こういうような書き方をするのですが、これらを練習しながら身につけるのは、私はUK Plusという
通信添削サービスを利用していました。ここは本当にお勧めです。IELTSの元writing試験官を
していた方が添削してくださるので、私も、ここで添削をしてもらってから、バンドスコアが
なかなか6.0を超えられなかったのが、6.5に上がりました。
あと、writingは本当に、教養を問う問題が多いので、あらかじめ色んなトピックについても準備してお
きましょう。
「警察官が銃を持つのは地域社会にとって、プラスとマイナスどちらの方が多いか」など、一見する
と、その話題にもともと関心がない限りはすぐには答えが出てこない話題も多いです。Task2は40分し
か時間がないため、こういうトピックを事前に頭にストックしておくだけでもだいぶ違います。もちろ
んそういったトピック集を買っても良いですし、「IELTS Task2 topics」で検索しても結構出てきま
す。こういった形で、事前に何を書くかを頭で考える訓練をしておきましょう。
IELTSのwriting partはネイティブでもスコアが6.5~8.0くらいだと言われています。
難しい分野ですが、writingの「型」を知り、それを試験官なり、元試験官の人などに添削してもらうこ
とで、確実に点数は上がってくるかと思います。
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